著者注:Gemini 4 Carbon の「世界1位」には第三者評価の裏付けがありますが、現時点では一部のサイバーセキュリティチームにしか提供されていません。この記事では各スコアの出典と評価基準を整理し、国内の開発者が今すぐ使えるモデルも紹介します。
先に結論を言うと、Gemini 4 Carbon が世界1位なのも、今は利用できないのも事実です。Artificial Analysis の独立評価による総合知能指数では、Carbon は59点で1位となり、Claude Opus 5.5 の58点を1点上回りました。ただし、Google は2026年10月28日の発表時に、APIのモデルIDも公開時期も明らかにしていません。
この記事は発表内容を繰り返すだけのものではありません。各スコアの出典を明記し、Google 自身が公表したスコアは「Google 公表」、第三者によるスコアは「Artificial Analysis の独立評価」と表記します。スコアの紹介にとどまらず、今回の発表が今のコーディングやAPI利用にどんな影響を与えるのかを掘り下げます。
この記事でわかること:Carbon が実際に優れている能力、誇張されている点、今は利用できない理由、そして Gemini 4 シリーズを使いたい場合に今日選べるモデルがわかります。

Gemini 4 Carbonを3つの数字でチェック
まずは、Carbonの総合能力、セキュリティ上の攻防能力、アラインメント能力を示す3つの数字を見てみましょう。第三者による評価は、このうち最初の数字だけです。
| 数字 | 何を示すか | 評価の出典・条件 |
|---|---|---|
| 59 | Artificial Analysis Intelligence Index v5.0のスコア。世界1位で、2位のClaude Opus 5.5(Max)は58点 | Artificial Analysisによる独立評価 |
| 88.2% | SEC-bench Proの脆弱性検出率。実際のソフトウェアから脆弱性を発見する能力を測定 | Googleが公表。ガードレールは無効 |
| 0.0% | Gray Swanの間接プロンプトインジェクションベンチマークにおける攻撃成功率。Argonは0.7% | Googleが公表 |
最も重みがあるのは、第三者による評価である最初の数字です。残る2つはGoogleによる自己評価の結果で、AAも現時点では第三者が再現できていないと説明しています。後の2つはGoogleが公表した成績であり、外部ではまだ検証されていないことを念頭に置いておきましょう。
Gemini 4 Carbon の主要情報まとめ
Carbon は、Google が2週間のうちにリリースした2つ目の Gemini 4 モデルです。2026年10月13日に Argon が開発者向けに公開され、10月28日に Carbon がリリースされました。Google は Carbon を「最強のモデル」と位置づけ、サイバーセキュリティと長期タスクへの対応力を重視しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| リリース日 | 2026年10月28日(Gemini 4 Argon の公開から2週間後) |
| 提供元 | Google / Google DeepMind |
| 公式の位置づけ | Google 最強のモデル。サイバーセキュリティと長期タスクで最先端の性能を発揮 |
| 総合ランキング | AA Intelligence Index v5.0 で1位(59点) |
| 初期価格 | 100万トークンあたり入力 $2、出力 $10、キャッシュ入力 $0.10。Argon と同額 |
| 導入期間終了後の価格 | 100万トークンあたり入力 $4、出力 $20。導入期間の終了日は公式から未発表 |
| API モデル ID | 公式発表なし。AA は「No publicly available API」と表記 |
| 提供範囲 | 初期段階では Fairwind プログラムに参加するサイバーセキュリティ防御側の組織にのみ提供 |
価格については補足が必要です。AA は初期価格を「50%の初期割引」と呼んでおり、導入期間の終了後は価格が2倍になります。Argon の導入期間の終了日は明示されていますが、Carbon については発表されていません。そのため、初期価格を使って長期的なコストを見積もると、実際より楽観的な結果になる可能性があります。
Gemini 4 Carbon は Argon からどう進化したか
2週間前に公開された Argon と比べると、Google が公表したデータでは次の3項目で特に大きな向上が見られます。
- AA Index は50点から59点に上昇。
- 長いコンテキストを評価する GraphWalks は84.2%から96.2%に上昇。
- コーディングエージェントのベンチマーク SWE-sweep は4.3%から9.6%に上昇。
また Google によると、Carbon が安全なコードを生成する成功率は Argon の2倍以上です。
Google はさらに、社内チームが Carbon を数日間連続で稼働させ、大規模なコードベースや低レベルのシステムに潜むバグを特定・修正できることを確認したと述べています。これは Google 社内での観察結果であり、第三者が再現した結果ではありません。Chrome チームも、Carbon が生成したパッチの品質は「別の研究所の大規模な最先端モデル」より10倍以上優れていると述べています。これも顧客や社内からの報告であり、比較対象のモデルは明らかにされていません。
公式発表以外にも、初期ユーザーの成果を見ることができます。X ユーザーの @thtbee_ は10月22日、Carbon を使って2枚の参照画像を再現した結果を公開しました。シーン全体を three.js で生成し、本人によると所要時間は1時間40分。動画には、配色とカメラアングルが異なる2種類のシーン(Aurum と Viola)が収められています。このような「どれだけ似ているか、動作するか」を見るビジュアルの再現例は、Carbon の出力品質を直接確認できる数少ない手段の一つです。ただし、これもユーザー自身の報告であり、再現可能な評価ではありません。

図:X ユーザー @thtbee_ が公開した再現結果。画面は three.js で生成され、本人によると所要時間は1時間40分(出典:@thtbee_、2026年10月22日)。
Gemini 4 Carbonの公式17項目比較:15項目で勝利、2項目で敗北
以下は、Google DeepMindの方法論ページに掲載された、全17項目のベンチマーク比較表です。Carbonは15項目で首位となり、残る2項目では競合モデルに及びませんでした。

図:Google DeepMind公式の17項目比較表。Carbonが首位の15項目は青色で示されており、FrontierSWE 2とOSWorld 2.1の2項目では競合モデルが上回っています(出典:@GoogleDeepMind、2026-10-28)。
| カテゴリ | ベンチマーク | Gemini 4 Carbon | Gemini 4 Argon | GPT-6 Astra | Claude Opus 5.5 | Claude Fable 5.1 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 汎用能力 | AA Index v5.0 | 59 | 50 | 57 | 58 | 49 |
| 汎用能力 | Vals Index v2.2 | 70.4% | 69.2% | 65.0% | 70.2% | — |
| コーディングエージェント | SWE-sweep | 9.6% | 4.3% | 9.5% | 3.6% | 2.9% |
| コーディングエージェント | FrontierSWE 2 | 61.2% | 55.0% | 65.5% | 62.3% | 56.3% |
| コーディングエージェント | Terminal-Bench 4.0(AA) | 65.2% | 57.1% | 59.1% | 59.6% | 52.0% |
| コンピューター操作 | Agents’ Last Exam v1.1 | 77.4% | 69.0% | 73.1% | 71.6% | — |
| コンピューター操作 | OSWorld-2.1(オフラインサブセット) | 81.5% | 74.7% | 80.9% | 87.2% | 76.8% |
| ナレッジワーク | AutomationBench(Zapier) | 53.9% | 51.3% | 41.4% | 42.5% | 31.4% |
| ナレッジワーク | Vending-Bench 2(期末残高) | $16,484 | $13,718 | $15,515 | $9,235 | $5,422 |
| マルチモーダル理解 | Chartography | 72.5% | 71.6% | 71.0% | 66.3% | 46.2% |
| マルチモーダル理解 | Blueprint-Bench 2 | 58.6% | 54.4% | 49.7% | 51.2% | 41.9% |
| 長いコンテキスト | GraphWalks(256k–1M、BFS F1) | 96.2% | 84.2% | 71.8% | 66.8% | 65.0% |
| 科学・数学 | RiemannBench | 80.0% | 76.0% | 72.0% | 69.6% | 65.6% |
| 科学・数学 | Terminal-Bench-Science 0.1(AA) | 64.8% | 52.9% | 63.3% | 59.0% | 43.3% |
| サイバーセキュリティ | CWE-bench | 71.0% | 68.0% | 68.0% | 67.0% | 58.0% |
| サイバーセキュリティ | ExploitGym | 54.8% | 42.0% | 42.4% | 34.5% | — |
| サイバーセキュリティ | SEC-bench Pro | 88.2% | 83.4% | 85.4% | — | — |
Gemini 4 Carbon が他モデルに及ばなかった2項目
Carbon が他モデルに及ばなかった2項目は、どちらも実際のプログラミングやコンピューター操作に関するものです。
- FrontierSWE 2:Carbon は61.2%で、GPT-6 Astra の65.5%に及ばず、Claude Opus 5.5 の62.3%も下回りました。この項目では Carbon は3位です。
- OSWorld-2.1:Carbon は81.5%で、Claude Opus 5.5 の87.2%に及ばず、差は約6ポイントです。
主にコーディングエージェントやコンピューター操作エージェントとしてモデルを使うなら、この2項目は AA 総合スコアよりも参考になります。また、リードがごくわずかな項目もあります。例えば、SWE-sweep では GPT-6 Astra を0.1ポイント、Vals Index では Opus 5.5 を0.2ポイント上回っているだけで、実質的には互角と見てよいでしょう。
Gemini 4 Carbon の比較表を見る前に知っておきたい評価条件
Google の方法論ページには、表の解釈に直接影響する前提がいくつか明記されています。
- Carbon と Argon のスコアは pass@1 で、Gemini API の thinking 設定を最高にしています。多数決やテスト時の並列計算は認められていません。
- Gemini 以外のモデルのスコアは、特に断りがない限り、各社が自ら公表した数値です。そのため、この表は同じ評価機関が同一の環境で測定した結果ではありません。
- OSWorld 2.1 には82タスクのオフラインサブセット、GraphWalks にはコンテキストが256k〜1Mの200問のサブセットを使用しています。
- SEC-bench Pro は各問題を独立して3回試行した平均値です。ExploitGym は各問題のタイムアウトをデフォルトで6時間に設定し、緩和策を無効にしています。
- AA Index と Terminal-Bench 4.0 は Artificial Analysis、FrontierSWE は Proximal の公開ランキング、Vending-Bench 2 と Blueprint-Bench 2 は Andon Labs の結果です。CWE-bench は Collinear AI が統一的に評価しています。
Gemini 4 Carbon の「1位」は指標ごとに見よう
「世界1位」という評価は事実ですが、総合的な知能指数に限った話です。Artificial Analysis が公開したほかのランキングを見ると、Carbon がすべての分野で1位というわけではありません。

図:Artificial Analysis Intelligence Index v5.0 では、Carbon が59点で1位、Claude Opus 5.5(Max)が58点で2位。図には Carbon について「No publicly available API」(一般公開された API はなし)とも記載されています(出典:@ArtificialAnlys、2026-10-28)。
| 指標 | Gemini 4 Carbon | 比較対象 | 結論 | 出典・評価方法 |
|---|---|---|---|---|
| Intelligence Index v5.0 | 59 | Claude Opus 5.5(Max)58 | 1位 | Artificial Analysis の独立評価 |
| Coding Agent Index | 59(Antigravity CLI、high) | Claude Code + Opus 5.5(max)62 | 2位、3点差 | Artificial Analysis の独立評価 |
| Terminal-Bench 4.0 | 64% | Opus 5.5(max)56% | リード | Artificial Analysis の独立評価 |
| FrontierCode v1.1 | 51% | Opus 5.5 56% | 後れを取る | Artificial Analysis の独立評価 |
| SEC-bench Pro / ExploitGym / CWE-bench | 88.2% / 54.8% / 71.0% | — | 公式発表ではリード | Google の発表 |
コーディングエージェント指数では Carbon は2位です。AA の Coding Agent Index では、Carbon が59点、Claude Code と Opus 5.5 の組み合わせが62点でした。Intelligence Index の9つの評価項目のうち、Carbon が1位なのは HLE-Diamond、Terminal-Bench-Science、AA-Omniscience、AutomationBench-AA の4項目だけで、コーディングとナレッジワークの両分野では1位ではありません。

図:Artificial Analysis Coding Agent Index では、Claude Code と Opus 5.5(Max)の組み合わせが62点で1位、Antigravity CLI と Gemini 4 Carbon の組み合わせが59点で2位です(出典:@ArtificialAnlys、2026-10-28)。
もう一つ、出典による数値の違いにも注意が必要です。Terminal-Bench 4.0 のスコアは、公式の表では65.2%、AA の投稿では64%と、約1ポイントの差があります。このスコアを引用する際は出典を明記し、混同しないようにしましょう。

💡 選び方のアドバイス:現時点では Carbon を呼び出せないため、ランキングのスコアはあくまで参考です。Coding Agent を選ぶ前に、自分のコードベースで実際に試してみることをおすすめします。APIYI apiyi.com では、同じ APIキーで Claude、GPT、Gemini などのモデルを切り替えられるため、横断的な比較に便利です。
今、Gemini 4 Carbonを使えない理由
今回の発表ではっきりしているのは、一般の開発者はまだCarbonを使えないということです。理由はいくつかあり、いずれも公式情報や第三者の情報に基づいています。
- APIのモデルIDがない:公式発表ではCarbonのモデルIDが示されておらず、AAのランキングページには「No publicly available API(一般公開されているAPIなし)」と記載されています。
- 提供開始の予定が示されていない:Google公式アカウントは「as soon as possible(できるだけ早く)」と述べていますが、具体的な日付は示していません。
- 初期段階ではFairwindプログラム内のセキュリティチームにのみ提供:Fairwindには現在650以上のパートナーが参加しており、各国のサイバーセキュリティ機関や、医療・通信・エネルギー・金融などの重要インフラ事業者、大手テクノロジープラットフォームが優先対象となっています。
- 背景審査を通過する必要がある:申請する組織はGoogle Cloudの顧客担当チームを通じて申し込む必要があり、Googleはその組織のセキュリティ履歴や運用実績を確認します。参加組織にはユーザー単位の認証とフィッシング耐性のあるMFAも求められます。アクセス権を付与できるのは社内のセキュリティ、インシデント対応、ペネトレーションテストの各チームに限られ、従業員のアクセスと利用状況も記録しなければなりません。
- アクセス権を転売できない:Googleは、最先端モデルへのアクセス権をパートナーが共有、再配布、販売することを明確に禁止しています。そのため、「Carbonの利用枠を転売できる」と主張する人がいても、基本的に信用できません。
Sundar PichaiはXで「Some trusted cyber defenders will get access starting this week」と述べています。つまり、今週から信頼できる一部のサイバー防衛担当者に先行提供し、その後Fairwindを通じて対象を拡大するということです。最後には「so hang tight!(もう少しお待ちください)」と呼びかけています。Logan Kilpatrickも同様に、「Carbon is rolling out first to cyber defenders and we are working to make it more widely available soon!」と述べています。
両者とも「soon(近いうちに)」という言葉を使っていますが、日付は示していません。Argonは発表当日からGoogle AI Pro・Ultraの契約者と有料APIの開発者が利用できました。一方、Carbonは発表時点で一般ユーザーも開発者も利用できません。このように「先に発表して、なかなか提供を開始しない」やり方に不満を示す声も少なくありません。

また、Googleは米国政府による最先端モデルのリリース前の自主的なテストにも参加しています。Carbonはサイバーセキュリティにおける攻撃・防御能力が高く、公式のセキュリティベンチマークの成績もガードレールを有効にしていない条件下で測定されたものです。そのため、Googleが段階的に提供するという判断には一定の合理性があります。ただし、開発者にとっては、公式情報からいつ使えるようになるかを見積もれないということでもあります。
今すぐ Gemini 4 シリーズを使うならどのモデル?
Gemini 4 シリーズを今日からプロジェクトに組み込むなら、すぐに利用できるのは Gemini 4 Argon です。APIYI ではすでにこのモデルを提供しています。
- モデル ID:
gemini-4-argon - 対応エンドポイント:
chat(OpenAI 互換)とgemini(ネイティブ形式) - OpenAI 互換接続の base_url:
https://api.apiyi.com/v1 - 利用可能なグループ:
default、svip - 料金:入力 $2、出力 $10、キャッシュ読み取り $0.1。いずれも100万トークンあたりの従量課金
- モデルドキュメント:
https://docs.apiyi.com/models/gemini-4-argon - 料金 API:
https://api.apiyi.com/api/pricing
料金については、次の期限に注意してください。Argon の公式導入価格は2026年11月30日に終了し、その後は100万トークンあたり入力 $4、出力 $20 と2倍になります。毎月のトークン使用量が多い場合は、導入価格だけでなく、12月以降の料金でコストを見積もりましょう。モデルと料金については、APIYI apiyi.com のモデル一覧を確認してください。変更があった場合も、同一覧が基準となります。
| モデル | 現在の状況 | 導入期間中の料金(入力/出力) | 導入期間終了後の料金 | 利用可能なプラットフォーム |
|---|---|---|---|---|
gemini-4-argon |
提供中 | $2 / $10 | $4 / $20(2026年11月30日以降) | APIYI apiyi.com、Google 公式 API |
| Gemini 4 Carbon | Fairwind セキュリティチームのみ | $2 / $10 | $4 / $20(終了日は公式未発表) | 公開 API はまだなし |
Carbon については、10月29日時点で APIYI の料金 API に掲載されている279モデルの中に gemini-4-argon はありますが、Carbon はありません。10月27日に生成されたモデルレジストリにも Carbon は掲載されていません。これは、Carbon が10月28日に発表されたためです。このモデルはできるだけ早く提供する予定です。Google が公開 API を提供開始した後は、Carbon もプラットフォームのモデル一覧に掲載されます。その時点で model パラメータを gemini-4-argon から新しいモデル ID に変更するだけで、接続コードを変更する必要はありません。
🚀 クイックスタート:まずは
gemini-4-argonで Gemini 4 シリーズの呼び出し経路を構築しましょう。Carbon の提供開始後は model パラメータを変更するだけです。APIYI apiyi.com に登録し、新規ユーザー向けの無料テスト枠を使って、Argon が自社の用途に合うか検証できます。
Gemini 4 Carbonの影響分析
Gemini 4 Carbonが中国国内の開発者に与える影響
- 短期的な直接の影響はない:Carbonが公開されるかどうかは、今四半期の技術選定にはほとんど関係ありません。本番環境で何を使うかは、引き続き現在利用できるモデルを基準に判断しましょう。
- Gemini 4シリーズには先行して対応できる:CarbonとArgonのリリース時の価格は同じです。まずArgonを使ってプロンプトと評価セットを用意しておけば、Carbonの公開後すぐに比較できます。
- Coding Agentの選定を見直す必要はまだない:AAコーディングエージェント指数ではOpus 5.5が依然としてトップで、OSWorldでもOpus 5.5が1位です。現在Claudeシリーズを使っているなら、まだ利用できないモデルのために方針を変える必要はありません。
- 長いコンテキストを扱う用途は要注目:GraphWalksの96.2%というスコアは、他のモデルを大きく上回っています(Google発表)。ドキュメント検索やコードベースの理解といった用途では、Carbonの公開後にテストする価値があります。
- コストは2倍になった後の価格で計算する:ArgonとCarbonの導入価格はいずれも期間限定です。長期的な予算は$4/$20を基準に計算しましょう。
Gemini 4 Carbonが業界に与える影響
- 最先端モデルのリリースペースが加速:ArgonからCarbonまではわずか2週間でした。AAで首位を争うCarbon、Opus 5.5、GPT-6 Astraの差はわずか1〜2ポイントで、トップモデル間の差はますます縮まっています。
- サイバーセキュリティ能力が公開範囲を左右し始めている:モデルの脆弱性の検出・悪用能力が十分に高くなると、メーカーはまず防御側に公開し、その後一般公開するようになります。この「セキュリティチームが先、開発者は後」という方式は、今後さらに一般的になるかもしれません。
- 公式の自己評価結果は慎重に受け止める必要がある:Carbonのセキュリティに関する3項目のスコアや、「数日間連続で稼働」「10倍優れている」といった主張は、いずれも外部では再現できていません。第三者による再現が完了するまでは、これらのデータは参考にとどめるべきです。
よくある質問 FAQ
Q1:Gemini 4 Carbon の「世界一」は信頼できますか?
総合的な知能指数での1位には根拠があります。Artificial Analysis の独立評価「Intelligence Index v5.0」で、Carbon は Claude Opus 5.5 を1ポイント上回る59点を獲得しました。ただし、AA のコーディングエージェント指数では、Carbon が59点、Opus 5.5 が62点で、Carbon は後れを取っています。公式の17項目の比較表でも、Carbon は FrontierSWE 2 と OSWorld-2.1 の2項目で負けています。
Q2:Gemini 4 Carbon と Argon の違いは何ですか?
Google の公表データによると、AA 指数は Carbon が59点、Argon が50点です。GraphWalks のスコアは84.2%から96.2%に向上し、安全なコードの生成成功率も2倍以上になっています。両者の提供開始時の価格は同じです。最大の違いは利用可能な対象で、Argon はすでに一般公開されていますが、Carbon は現在セキュリティチームのみが利用できます。
Q3:Gemini 4 Carbon はいつ開発者向けに公開されますか?
公式には発表されていません。Google は「as soon as possible(できるだけ早く)」と説明し、Sundar Pichai と Logan Kilpatrick も「soon(間もなく)」と述べていますが、いずれも具体的な日付は示していません。Carbon の導入価格がいつ終了するかについても、公式発表はありません。
Q4:今すぐ Gemini 4 シリーズを使うには、どう接続するのが最も早いですか?
`gemini-4-argon` を直接呼び出す方法です。APIYI apiyi.com に登録して APIキーを取得し、OpenAI 互換インターフェースの base_url に `https://api.apiyi.com/v1`、model パラメータに `gemini-4-argon` を指定します。モデルと価格はプラットフォームのモデル一覧を確認してください。Carbon の提供開始後は、model パラメータを変更するだけで切り替えられます。
Q5:APIYI はいつ Gemini 4 Carbon の提供を開始しますか?
このモデルはできるだけ早く提供する予定です。ただし、その前提として Google が公開 API を提供し、モデル ID を発表する必要があります。現在はどちらもまだ実現していません。提供開始後は APIYI apiyi.com のモデル一覧に掲載されます。モデルと価格はプラットフォームのモデル一覧をご確認ください。
Q6:Gemini 4 Carbon にはどのような既知の制限がありますか?
主に3つあります。1つ目は、現在公開 API がなく、Fairwind のアクセス権も再販が禁止されていることです。2つ目は、安全性に関する3項目の成績や「数日間連続で稼働するといった説明が、いずれも Google による自己評価または内部観察に基づいており、現時点では第三者が再現できないことです。3つ目は、導入価格が期間限定で、その後は $4/$20 に倍増するものの、終了日はまだ発表されていないことです。
Gemini 4 Carbon の重要ポイント Key Takeaways
- 総合首位は第三者評価でも裏付け:AAの独立評価では、Carbonが59点を獲得し、58点のOpus 5.5を上回りました。
- コーディングエージェントでは首位ではない:AAのコーディングエージェント指数では、Carbonの59点に対し、Opus 5.5は62点でした。
- 17項目中15項目で勝利:敗れたのはFrontierSWE 2とOSWorld-2.1です。
- セキュリティ評価はGoogleの自己測定:88.2%、54.8%、71.0%はいずれもガードレールを有効にしない条件で測定された値です。
- 現時点では利用不可:モデルIDも公開予定もなく、初期段階で利用できるのはFairwindプログラムに参加する650社以上のパートナーに限られます。
- Argonは今すぐ利用可能:APIYIでは
gemini-4-argonを提供しています。2026-11-30以降は料金が2倍になります。
まとめ
Gemini 4 Carbonの主なポイントは、次の3つです。
- 能力はトップクラスだが、評価指標に注目:AAの総合指数では首位ですが、コーディングエージェントとOSWorldではClaude Opus 5.5が依然としてリードしています。
- 公式データには検証が必要:サイバーセキュリティ、長期間にわたるタスク、アライメントに関するデータの多くはGoogle自身が公表したものです。
- 短期的には利用できない:APIも公開予定もなく、一般の開発者は現時点では利用を申し込めません。
開発者にとって現実的なのは、まずArgonを使ってGemini 4シリーズへの接続を整え、独自の評価セットを用意しておくことです。そうすれば、Carbonの公開後すぐに比較できます。gemini-4-argonへの接続にはAPIYI(apiyi.com)がおすすめです。同じAPIキーでClaudeやGPTも呼び出せるため、横断的な比較テストができます。Carbonもできるだけ早く提供する予定です。モデル名と料金はプラットフォームのモデル一覧をご確認ください。
📚 参考資料
- Google 公式ブログ:Introducing Gemini 4 Carbon:発表記事、価格、提供開始のスケジュール
- リンク:
blog.google/innovation-and-ai/models-and-research/gemini-models/introducing-gemini-4-carbon -
説明:公式の位置付け、安全性に関する3項目の成績、導入価格の脚注の出典
-
Google DeepMind:Gemini 4 Carbon 評価方法論:17項目の比較表と評価基準
- リンク:
deepmind.google/models/evals-methodology/gemini-4-carbon -
説明:pass@1 の設定、Gemini 以外のモデルのスコアの出典など
-
Google DeepMind:Fairwind Program:初期アクセスプログラムの規則
- リンク:
deepmind.google/fairwind-program -
説明:650社以上のパートナー、身元調査、再販禁止などの制限
-
Artificial Analysis ランキング:第三者による独立評価
- リンク:
artificialanalysis.ai -
説明:Intelligence Index v5.0 と Coding Agent Index の順位
-
APIYI Gemini 4 Argon ドキュメント:現時点で利用可能な Gemini 4 モデル
- リンク:
docs.apiyi.com/models/gemini-4-argon -
説明:モデル ID、エンドポイント、価格
-
X の原投稿:本記事に掲載した画像の出典
- 公式比較表:
x.com/GoogleDeepMind/status/2115489356437651654(2026-10-28) - 2枚のランキング画面:
x.com/ArtificialAnlys/status/2115494553780367384(2026-10-28) - three.js による再現デモ:
x.com/thtbee_/status/2113301369826464147(2026-10-22)
著者:APIYI 技術チーム
技術交流:APIYI のホームページ apiyi.com からお気軽にお問い合わせください。詳しい資料は docs.apiyi.com のドキュメントセンターをご覧ください。
